TEL. 029-282-0370
〒319-1112 茨城県那珂郡東海村村松3115−3
枚葉印刷機で印刷された用紙は、印刷機排紙部に次々と排出され積み重なっていきます。そのまま積み重なると、乾燥していないインキが上の用紙にうつってしまったり(裏移り)、用紙同士がくっついてしまう(ブロッキング)ことが起こります。そこで、スプレーパウダー(デン粉を原料にした微粉)を印刷用紙面上に均一に散布します。用紙の間に隙間を設け裏移りやブロッキングを押さえる働きをするのです。
スプレーパウダーを多く使用することで、問題解決と思われるかもしれませんが、多く使用すると様々な問題が発生します。
1.印刷面がざらつく。
2.印刷機械や製本機械にスプレーパウダーが付着する。
3.舞ったスプレーパウダーが工場内に堆積する。
いばらき印刷では、インキメーカのT&K TOKAが新しい素材を開発・採用したパウダーレスインキに切り替えを行いました。この、パウダーレスインキは以下のような特徴があります。
1.特殊真球ビーズ
インキ膜厚より大きい真球ビーズがインキと紙の間に空間をつくり、裏移りを防止すると
ともに、酸化重合に必要な酸素の通り道を形成します。
2.特殊樹脂
印刷直後、インキ表面に瞬時に浮き上がり、インキ被膜表面をサラサラな状態に改質し、
ベタツキを抑えます。
3.特殊ワックス
印刷直後のインキ表面の滑り性を上げて初期耐摩擦を向上することで、紙揃えを良くし、
紙の抜き取りや用紙積み替えの際の擦れを防止します。
4.特殊ワニス
インキの過乳化を抑えるとともに、1,2,3の素材を効率よく機能させます。
いばらき印刷では、パウダーレスインキを採用すること、印刷機の湿し水を絞ることなどの取り組みにより、乾燥の早い印刷物をご提供いたします。また、印刷排紙部のパウダー付きや工場内の環境も良くなりました。きれいな印刷物、きれいな機械、きれいな工場を継続します!
※パウダーレスインキは、まったくパウダーを使用しないものではありません。極力使用量を減らしていますが、印刷用紙によってパウダー量を変える必要があります。
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