モニタキャリブレーション(4)ドットゲイン

モニタキャリブレーション(4)ドットゲインいばらき印刷株式会社ブログ 皆さんは印刷物を拡大してみたことはありますか?近くにルーペ(虫眼鏡)があれば雑誌やチラシの印刷物の写真の所を拡大してみてください。
ルーペを使わない時には、通常の写真に見えているところでも、拡大してみると黄色・青・赤・黒の細かい点が見えると思います。
下の写真は右目の部分を拡大したものです。

 これは網点(ドット)いいます。オフセット印刷のほとんどはこの方法で画像を表現しています。
 このことからCMYKの4つの色があればフルカラーが印刷できることが判ります。色の薄いところは網点が小さく、色の濃い部分は網点が大きいことが判ります。色の濃さは網点(ドット)の大きさで表現されます。
 オフセット印刷は、版からブランケットへ画像を写し、それを紙に写します。その時に本来の網点よりも紙に転写される網点が大きくなってしまいます。
 皆さんのお手元に印鑑がありましたら試しに、紙の下にゴム製の下敷きを置き、軽く紙にあてた場合と強くあてた場合の文字の太さを比べて見てください。強く押した方が文字が太くなっていると思います。これと同じような事が印刷機の上でも起こってしまいます。
 これがドットゲインいい、実際には50%の濃さの所の網点が実際には65%ぐらいに濃くなってしまいます。
 「強くあてないで軽く押さえれば良いじゃないか」と考えるのが当たり前ですが、現実にはそう簡単にはいきません。
仮に50%の網点の部分が50%になるように印刷の圧力を調節した場合明るい部分20%~30%の網点の部分が今度は薄くなってしまうのです。明るいところと暗いところがキチンと再現されるためにはどうしてもドットゲインが発生してしまいます。
 ところで皆さんが見ている液晶画面などでは当然ですがドットゲインは起こりませんね。50%の明るさは50%で表示されます。そのため画面上で見た物よりも印刷物の方がドットゲイン分だけ暗く見えてしまいます。
 下の写真は実際の印刷物ではありませんが50%の部分を65%程度にトーンカーブを調整したものです。左の写真をそのまま印刷を行った場合には右側の写真のように暗くなってしまいます。顔の部分だけではなく背景をふくめて全体が暗くなっているのが判りますか。
これが、通常デジカメ写真を画面で見た場合と印刷物になった場合に明るさの違いが起こる大きな原因の一つです。

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