pdfx
i-printing shop - いばらき印刷(株)

PDF/Xについて調査しましたので掲載いたします。
「印刷を目的としたPDFのガイドライン」「必ず印刷出来るPDFの条件」としてISO規格PDF/Xが大きな注目を集めています。
少しでも、PDF/Xについて概要・変換方法が分かれば入稿の際に大いに役立つと思います。
OSやアプリケーションの違い、バージョンの違いなど制作環境の多用化が避けられない現状の中、安定した製造・印刷とを結ぶ解決策としての期待にはとても大きなものがあります。

当社も、PDF/X-1a入稿対応に向けて準備中です。随時、ホームページに状況を掲載します。
ご不明な点、ご質問がありましたらばお気軽に メール かお電話(029−282−0372)をいただければご説明いたします。

 ■はじめに

 

PDF/Xは、今までのPDFとは全く別物の新しいフォーマットであるという誤解が一部あるようですが、印刷を目的としたISO基準のPDFで、ガイドラインをはっきりさせた規格です。ISOで定めたPDF/Xには「PDF/X-1a」と「PDF/X-3」の2種類がありますが、PDF/X-1aは印刷用途に限定した規格です。

 

 ■PDF/Xとは

 

PDF/Xは、CGATS(Committee for Graphic Arts Technical Standards)という団体が中心になって制定しました。PDFの開発元であるAdobe Systmsが制定したものではなく、印刷関係の団体から提起されたものでした。つまりPDFを印刷用のフォーマットとして利用するユーザーとして、印刷用に特化したPDFの仕様を決めたということです。

PDF/X に準拠した印刷用 PDF 作成ガイド → アドビ社にてPDFがアップしてあります。
 (PDF/X-1a および PDF/X-3 に準拠した印刷用 PDF の作成について説明あり。) 

このガイドは以下の内容で構成されています。

 A. Acrobat Distiller 6.0 における環境セットアップ
 B. Acrobat 6.0 Professional における環境セットアップ
 C. Illustrator 10 からの PDF/X-1a に準拠した印刷用 PDF 作成方法
 D. InDesign 2.0 からの PDF/X-1a に準拠した印刷用 PDF 作成方法
 E. PDF の解析と検証

 

 ■PDF/X-1a規格の概要

 

PDF/X-1aは現在の印刷工程を重視した規格のため、今後の標準規格となるようです。以下は、PDF/X-1a規格の概要です。

 ・PDFのバージョンはPDF1.3です。
 ・PDFデータに透明の情報は不可です。
 ・全てのカラーモードはCMYK(+特色)に限定です。
 ・PDFに含まれる画像は実画像(出力用の画像)のみです。
 ・フォントは全てアウトライン化、または全て埋め込みです。
 ・OPI情報、トランスファ関数、ハーフトーンスクリーン情報は不可です。
 ・トラッピング、出力インデント要指定です。

 

 ■PDF/X-1aのメリット・デメリット

 

印刷会社のメリット
 ・フォントやアプリケーションなど整備が軽減。(フォントor対応ソフトがありませんがなくなります。)
 ・デジタル送稿に適する。
 ・データチェック作業が軽減。
 ・Acrobatでの「検証」でスタンプの確認は必要

クライアントのメリット
 ・安全性が高い。
 ・印刷会社のフォントの有無、アプリの有無、バージョンの高い低いに煩わされることがない。

印刷会社のデメリット
 ・印刷会社側での修正ができない。問題があった場合はワークフローを遡る必要がある
  (ネイティブデータがあれば修正可能。でも、それはナンセンス?!)

クライアントのデメリット
 ・PDF/X-1aを作成し、プリフライトをかけなくてはならない。
 ・従来のプロセスとは異なるので、PDF/X用のルールを守る必要がある。

 

 ■PDF/X-1a運用ノウハウはこれだ!

 


 ・透明効果に対するチェック
 ・InDesignCS/IllustratorCSからのPDF書き出し方法
 ・PDF/X-1aを作成したら、必ずAcorbat6で検証
 ・PDF/X-1aを受け取る印刷・製版部門では、検証スタンプを必ず確認
 ・面付けを考慮したデータ作成
 ・画像品質に関する責任

 

 ■PDF/Xワークフロー

 


以下は、PDF/X作成の流れを記載したのもです。(あくまでも一例でのサンプルです。

 1.版下データを作成します。例えば、イラストレーター8.0で作成したとしましょう。
   校正が完了したらPS書出しを行います。

 2.アクロバット ディスティラー6.0でPDF/Xに変換。

 3.この、PDF/Xをアクロバット6.0でプリフライトを行って問題なければOK。 → ここまでが、クライアントの作業ですね。

 4.ここから、印刷会社の作業です。
   このデータをRIPにかけてプリフライトして、プルーフ出力。お客様の出力見本と確認。OKならCTP出力・印刷。

プリプレスでは、手間のかかるところですがデータが出来てしまえばあとは手間なく刷版・印刷となります。
従来のワークフローから考えるとスピードアップが見込まれます。しかも以下のような印刷トラブルも回避できると思われます。

 1.制作環境と出力環境の違いによるトラブル。(OS、アプリケーション、フォントなどの環境に左右されない。)

 2.RIP処理でのトラブル。(RIPを通したら絵柄がなくなったことが。。。)

 3.出力のオペレーション。(PDF/XであればプリフライトしてOKであれば、ホットフォルダに入れてCTP出力。)

 

 ■PDF情報。

1.PDFワークフローの実用化とガイドライン制定の動き
  JAGATにPDFワークフローの実用化の現状とガイドライン制定の動きについての紹介が掲載されました。

2.パブリッシングソフトウェア関連資料
  Creative Suite、Illustrator CS、InDesign CSの各種設定ファイル、入稿データ作成ガイド、出力関連情報、PDF/X-1a

3.PDF/X-1aを作成するためのガイド
  InDesign CS、Photoshop CS、Illustrator CS、Acrobat 6.0からPDF/X-1aを作成するためのガイド(アドビ)



(2005.7.23更新)



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